M女とご主人様の主従関係の心理

SM願望を持つM女が最適なご主人様(SMパートナー)を選択するための主従関係に関する心理の考察

M女と主従関係

M女とご主人様

SM願望やマゾヒズムを自覚し、それなりの決意を持ってSMの扉を開くことを考えているM女の多くは、ご主人様(主従関係)を求めている人がほとんどです。

逆に言えばマゾヒズムに対する性的充足より、主従関係を重視しているM女の方が圧倒的に多い気がします。

しかし、S男性の多頭飼いや、理不尽な扱いを受けるなど、自分の願望で考えてきた理想のご主人様像に近いパートナーを見つけられている方は、そんなに多くはありません。

数回の調教や数か月で飽きたのか、ご主人様からの連絡頻度が徐々に減り連絡が取れなくなったり、自ら耐えられなくなって連絡を絶つケースもあるでしょう。

そういう多くのケースは、相手と自分が求める関係性、SM嗜好などの相性の判断が適切ではなく、お互いに求めるものが違うのに主従関係を結んでしまったケースがほとんどです。

ご主人様の多頭飼いと男と女の性の違い

男性の浮気症は、昔からしばしば女性誌などでも取り上げられますが、SMの主従関係においてもご主人様の多頭飼いに悩んでいるM女は少なくありません。

まずは、男性の性の根源について考えてみましょう。

男女、ノーマルな性、SMに限らず性衝動や性的興奮の原動力は、子孫を残す目的の生殖本能である事を理解する必要があります。

生殖的役割で言えば男性の性は、種を撒く役割になります。

植物において蒔いた種は、地面に落ち命が芽吹いていくわけですが、人間の男性も多くの種(精子)を製造し、若ければ多くの種をいつでも撒ける状態を身体は整えています。

強い子孫を残すという目的を考えると、DNA的には下手な鉄砲数打てば当たるじゃないですが、多くの種のDNA(女性)との組み合わせを行うと、その中により強いDNAを持った子孫が現れる確率が上がります。

そのため男性の生殖本能は、多くの種を色々な畑(女性)に撒いて、その組み合わせの中から強いDNAの子孫の登場を求めるのです。

つまり男性の性の根源を考えると、浮気性はその男性の人間性の問題や病気ではなく、より本能が原始的に求める事に近い行動をとっているという理解をしなければなりません。

次に女性の性を考えてみましょう。

ご存知の通り女性の生殖機能は、卵(卵子)を月に1個受精のために準備をします。

受精し子宮に着床したら妊娠する事になりますが、女性は10か月もの間、受精した受精卵を子宮の中で育て出産に至ります。

しかし、出産したら終わりではありません。 母乳を与え、徐々に食事を食べられるようにし、大人になるまでの十数年の時間、母親として育児に膨大なエネルギーを注がないといけません。

今では栄養や医学の進歩により少なくなりましたが、1世紀ほど前までは死産や子どもが病気で死ぬのは、どこの家庭でも可能性のある当たり前での事でしたから、1人の女性が複数の子供を残すのは、子孫を残すためのリスクヘッジの本能として、次の妊娠をする事もあるでしょう。

今では女性の平均寿命は80年を優に越えましたが、少し前までは60~70歳程度の寿命の中で、5人程度の子どもを残す女性は少なくありませんでしたので、人生の大半どころかほとんどを子孫を残し、自分が産んだ子供を育成するめに費やされていたことになります。

そうなると女性としては、適当に色々な畑に行って精子をばら撒くような男性では困りますから、男性を比較検討し、自分と自身の子どもだけに意識を傾けてくれ、家族の生活を守ってくれる男性を求めるようになります。

女性が男性を選択するのに慎重なのはそのためです。 それが女性の性の根源にありSMの主従関係の願望にも影響を及ぼします。

一部の国では、まだ一夫多妻制が残っていますし、日本も江戸時代まで家督の後継ぎを求められる武家の家では、側室(2号妻、3号妻)を持つ事は当たり前でした。

現代の結婚制度で男女の1:1の番制を重んじるのは本能と反する、社会が求める必要性と倫理や道徳観念からになります。

SMパートナーに限りませんが、浮気症や多頭飼いは本当にNGと考えているなら社会性や倫理、道徳観念が高いS男性を探さなくてはいけない事になります。

本能に近い言動を取る俺様主義や自我の強いS男性に、多頭飼いを止め自分だけを見て欲しいという期待を抱くのは、ほとんど不可能な事だと思った方が良いでしょう。

また、主従関係だけではなく恋愛、結婚関係においても男女性の根源の違いは共通する部分ですので認識しておくと良いでしょう。

主従関係と恋愛や結婚との共存の難しさ

なぜM女の多くは、主従関係を求めるのでしょう? 

主従関係に求める事は、SMの主従関係なわけですから、目的はSMである事は言うまでもありません。

中には、美しい緊縛やハードな調教というテクニック目的のM女もいますが、多くのM女性は、ただSMプレイができるだけのS男性を探しているわけではありません。

主従関係を求めるM女の多くは、特殊な性癖を理解し共感できる相手であると共に、話しを聞いて影響を受けたり、多くの悩みや迷いに対して意見をもらったり、導いてもらったりする事ができる相手を求めます。

それなら恋人や結婚相手がS男性である事が最善という事になりますが、実際恋人や結婚相手がご主人様として上手く行っているケースはゼロとは言いませんが、そんなに多くはありません。

なぜなのでしょうか?

恋人や結婚の場合は、お付き合いを始める段階で、お互い良い自分を見せようとするのが通常です。

SM性癖も無く、健全な男女で、そのまま相手への好意が大きくなり、心身共に男女の番(つがい)として末永く良きパートナーとなれるのが最も幸せなのは誰しも理想としている事ではあります。

しかし、変態のサディストやマゾヒストは残念ながらそれだけで幸せになるものではありません。

好きな相手に良い印象を持ってもらった途中で、自分はSMに興味があるとか、変態でサドだとかマゾだとカミングアウトをするのは非常に勇気がいることです。

相手にその種の性癖や理解がなければ相手にされない虚しさを覚悟するか、嫌悪される場合は別れる原因となるには十分な理由です。

また、お互い同士を知る友人や知人も多くなる中で男女の関係が上手くいかなる事もありますので、自分が変態だという事を知られた後に別れる事になると、その事が拡散されるリスクがある事もあります。

それよりも大きな問題もあります。 例えば恋人同士であればデートの中で、今日は私が行きたい店に付き合って欲しいなどちょっとした我儘や甘えが女性側から出てくるのが普通です。

また、 夫婦になれば親戚付き合いや、家事や役割の分担、家のインテリア、子どもの教育方針などで夫婦で意見の違いや感情のぶつかりも発生するのは普通です。 女性の母性本能から子どもが出来ればMである奥さんは、子どもに多くの意識が向く事になりますし、病気になればご主人様を兼ねる旦那さんが看病や、ゴミ出し、食事、洗濯、掃除などの家事を代わりに行う事も必要になります。

恋人や夫婦というのは、社会で認められる男女関係であり(恋人の場合はその前段階)、社会(人)との繋がりが発生すると共に、社会の中で共に生きるためのほぼ対等な共生のための補完(協力や妥協)が必要になります。

そうした社会的に求められる男女の番(つがい)の日常的な共生は、多くの現実社会への対応を要求し、いつしかSMでいう主従関係は心理的に維持できなくなります。

番(つがい)のパートナーとの性的関係性は、セックスレスにも共通する部分はありますが、非日常的な興奮を色褪せさせ、徐々に義務的な性行為になっていきます。 そうなると夜の生活で仮にSMをしても、SMごっこ、 主従関係ごっこ的なものに陳腐化していきます。

それが恋人や夫婦関係など社会的な番(つがい)同士で、SMの主従関係を維持する事の難しさになります。

M女性の多くは、ご主人様を家族や友人とも違う、恋愛相手とも違う、誰にも見せる事ができない被虐的で変態マゾの自分、全ての鎧を脱ぎ捨て無防備な本当の自分の心と躰を委ねられる唯一の存在として求めるのだと思います。

SM性癖が絡んだ関係ではありますが、心身の繋がりは恋愛や結婚相手より強くなるケースも多く、強い恋愛感情や依存に発展し苦悩する事も少なくありません。

求めるSM感や嗜好、ご主人様に期待するものは一人一人異なります。 
当たり前ですが 男女が絡む性的関係のため、特に若年層の方は恋愛感情を混同して主従関係を考えてしまう傾向が強く、自分は何のためにSMの主従関係を求めてきたのかを見失うケースは少なくありません。

自分のマゾヒズムが求めている事は何なのか、自分が主従関係に求めている事は何で、何が優先度が高いのかは、自分自身が十分に整理しておく必要はあるでしょう。

主従関係のタイプ

SMの世界で主従関係を希望するM女の求めるご主人様との主従関係像は、大きく分けて以下の4つに分類されます。

M女自身が、ご主人様とどんな関係性を望んでいるのか、どんなSM関係においてもリスクは必ず存在し、そのリスク面を含めて本当に自分にはSMが必要か、どんな主従関係を求めているのかを考える参考にしてください。

  1. 奴隷的主従関系
    • Sに完全従属(服従)する奴隷という扱いの主従関係を望むS男性やM女のケース。 
    • いわゆる雌犬、雌豚など人間以下の扱いを望み、自らの希望は放棄する覚悟と、多頭飼いや肉体改造を含めたハードな調教も覚悟する必要がある。
  2. 師弟的主従関係
    • S男性に自分の心身を委ねる形での主従関係を望むM女のケース 。
    • 基本的には、ご主人様の社会性、人間性、SM技量など多くの部分に尊敬や敬愛を持つ形で成り立つ主従関係で、心身を含めて相手に自分を委ねるような正に主従関係的な関係性になる。
    • 女性としての肉体面、精神面身を含めて主に成り得るが、相手の人間性やSM嗜好によって扱いは異なる。 SMを含めて社会的にも人間性においても経験が必要なため成熟した既婚男性である事が多く、不倫関係としての悩みや精神面を含めた依存に発展するリスクがある。
  3. 恋愛的主従関係
    • 恋愛関係への発展性を含めた主従関係を望むM女のケース。
    • ご主人様は、独身であり恋人、将来の結婚相手など恋愛対象にも成りえる可能性のある主従関係。
    • 比較的年齢が若いS男性がターゲットなため、性経験やSM経験が豊富なケースは少なく(逆に経験豊富な場合は、恋愛対象としてはリスクは大きい)、セックスの中でのエッセンス的なソフトSMになりがちなため、強いマゾヒズムを持つ方や本格的な調教や主従関係を望むM女には物足りない可能性が高い。
    • また上に記したように社会的な男女の番とSM主従関係の共存が必要であり、お互いの理解と忍耐は必要不可欠。
  4. セフレ的主従関係
    • 割り切ったSMのみの関係を望むM女のケース。
    • 自分のSM嗜好や環境に合う幅広いS男性がターゲットになる。 ただし、割り切ったドライな関係性のため主従関係としては希薄になり、逢っている間だけのご主人様ごっこ的な感覚の主従関係になっていく。
    • 主従関係というよりSMのプレイパートナーという感覚に近く、それで満足できれば嗜好さえ合えば相手は見つけやすい。

リスクの少ないご主人様選びのポイント

自分のM資質を十分に内観もせず、当然相手のSM嗜好やサディスト的特徴を理解せず、ネットで出会って単にSとMとして話題やフィーリングが合いそうだったので主従関係になったご主人様のSM嗜好の期待に応えられず、ご主人様に飽きられて他にM女を作られたなど、安易に主従関係を持って上手くいかないという話は良く耳にします。

M女性は、直感や感性を頼りに衝動的に動いてしまう傾向が強く、時に自分とは合わないご主人様に尽くしたり、尊敬に値しない相手と主従関係を持ち、苦悩や喪失感の中で心身や時間を浪費するケースも少なくありません。

自分のマゾ的嗜好を十分理解した上で、SMに何を求めているのかを考え、上に記させて頂いた4つのうち自分がどういう主従関係を望んでいるのかを考えた上で、相手のSの経験やサディストとしてのこだわり、嗜好、性格などを十分に把握し、自分とお互いが補完関係になれるようSM嗜好が合っているか、自分の生活や環境なども配慮し信頼関係を築けるのか、熟慮してお付き合いする必要があります。

コミュニケーションの頻度と深さにもよりますが、会うまでに最低半月~1か月程度、Lineやメールなどによるお互いを理解するためのやりとりは必要です。

SMの世界感やSM嗜好、 環境面、 趣味などやりとりを行う中で、背景や性格なども見えてきますし、何よりプレイや行為自体が目的なのか、粘り強くあなたの事を知ろうとしているのかなども感じ取る事ができます。

本当に信頼できるご主人様候補なのか判断に迷う場合は、最初の合う約束をした上で生理などの体調不良や急用などの理由で前日に、1~2度ドタキャンしてみるのも手ではあります。 期待どおりにならない(自身にとっての不利益)事に対して、きちんとした対応をしてくれる人なのか、そうした時の反応や対応で相手の人間性が垣間見えるものです。

主従関係の形で書いた項番1のような奴隷形態の主従関係を望むドMな方は別ですが、M女性のリスクの少ないご主人様を選ぶ時のポイントを記しておきます。

  • 自身のS性やSM嗜好を客観的に分析できている人
  • 自分のM性と相手のSM嗜好やSMの世界感が近い相手
  • 自分の快楽が相手の快楽や悦びになる補完関係を作れそうな相手
  • あなたの内面とあなたのM性をきちんと理解しようとしてくれる人
  • プレイや行為だけに意識が行く人は避ける
  • 人として信頼でき社会的にも信用性のある相手

また、 どうしても自分が欲するものや、求める事だけに意識が偏りがちですが、自分自身が相手の求める事にどう応えられるのかという視点も考えてパートナーを選択する事が大切です。

自分のM性に合ったSMパートナーはどんな相手を選択すれば良いか知りたい、ご主人様候補の方と本当に主従関係を結んでい良いのか迷っているなどパートナー選択で悩んでいる方は、M女診察室からご相談ください。

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